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YOI聖地巡礼レポ~一日目~

前日譚 

 

3月13日正午。みなみ、りちうむ、おむすび、計3匹のゴリラは福岡空港国内線ターミナルへと集結した。

この場所から聖地巡礼が始まるのである。実は福岡空港自体もYOI作中に登場している。

しかし作中で登場したのは国際線ターミナルであり、そこは国内線ターミナルからバスに5分程揺られなければ辿り着けない場所にあった。

 

当初立てていた計画では初日は福岡で太宰府天満宮を参拝して普通に観光する予定だったが、ゴリラにとって計画はあってないようなものである。

迷わず国際線ターミナル行きのバスに飛び乗った。

 

あの飛行機はロシア行きに違いないと決めつけるみなみ。

空港内を歩き回っては拝むりちうむ。

感極まって外貨両替したいと言い出すおむすび。

まさに獣並みの知性である。

 

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結局国際線ターミナルが一望できる場所で20分程拝み倒し、ゴリラ一行は福岡空港を後にした。時間も時間なのでまずはランチと洒落込む。

福岡空港は市街地付近にある為、街の中心部に出やすいのが特徴である。

地下鉄に10分程乗り、天神駅へと到着した。

 時刻は午後1時を過ぎており、昼食を食べるにはちょうど良い時間である。

 

せっかく福岡に来たことだし博多っぽいランチでも……といきたい所だがここにいるのは、いつメン女子旅でご当地ランチ☆の画像をインスタにアップするタイプのキラキラ女子ではない。IQが3まで低下したゴリラである。

YOI主要キャラ達の母国料理を堪能すべく、ロシア料理店へ突入した。

 

入店した理由こそ不純だったものの、歴史のあるロシア料理店でランチのクオリティは非常に高く、ボルシチピロシキ、カーシャなどを堪能しつつゴリラたちはロシアトークに花を咲かせることができた。

 

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ドストエフスキーは兄弟間関係を描写する神だの、チャイコフスキー曲の考察が捗るだの、ゴーゴリは良いぞ。だの他愛もないロシアトークを繰り広げつつ時間は過ぎてゆく。

気付けば時計の針は午後3時を示しており、慌てて会計へと向かったのであった。

 

腹を満たした一行は太宰府天満宮へと向かうことにした。

天満宮最寄りの駅までは天神駅から1時間近くかかり移動が面倒ではあるが、そこはIQが3のゴリラたち。IQを上げてくれるかもしれない太宰府天満宮には縋らざるを得ないのである。

ともあれ、まずは店から天神駅へと戻らねばならない。駅へ向かって颯爽と歩きだすゴリラたちであったが、ここでハプニングが起こった。

 

店を出て5分、ふと周りを見渡すと行きには見なかった風景に囲まれている。

要は道に迷っていたのである。

しかし腐ってもゴリラ、腐ってはいるがゴリラである。即座にGPSで現在位置を把握し、なぜこのようなことが起こったのかを検証しつつ正しい方向へと進路を修正することができた。

そして原因検証の末、衝撃の事実が発覚した。

 

 適当な方向へ颯爽と歩き出したりちうむ。

りちうむに付いていけば大丈夫だろうとスマホでゴリラの画像を検索するみなみ。

前二人についていけば大丈夫だろうとガイドブックを読むおむすび。

 

何と、誰も地図を見ていなかったのである!

 

 箸が転んでもおかしい年頃はとうに過ぎたゴリラ3匹とは言え、流石に笑いを禁じ得ない出来事であった。

 

電車を乗り継ぎ乗り継ぎ到着した太宰府駅は、外観から内装に至るまで和のテイストを取り入れた可愛らしくも趣のある駅だった。

駅を出るとすぐに太宰府天満宮門前町が見えてくる。

門前町には様々な店が並んでいたが、中でも「梅が枝餅」の店が非常に多かった。どうやら名物らしい。

ミーハー観光客としての一面を発揮し一つ買って食べてみたが、薄い餅のような皮の中に甘さを抑えた餡子が入っており、焼き立てであったことも相まって非常に美味であった。

食べ歩きは旅行の醍醐味である。

 

 少し歩くと境内へと到着した。

境内には所々に梅が植えられており、既に花が咲いていた。それでも京の梅の香りは毎年運ばれてくるのだろう。

時期的に満開ではなかったが、そのためか観光客も少なく参拝にはうってつけだった。

賽銭が弾かれるハプニングもあったが、作法を思い出し思い出し何とか参拝を済ませた。IQが20倍ぐらいにはなった気がした。

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参拝を終えたら再び門前町を冷やかす予定であったが、時刻は午後5時。門前町は全力で店じまいの準備を始めていた。

仕方がないので天満宮駅周辺で見つけた隠れ家的カフェに入り、スイーツを食べつつ休憩した後中洲の屋台街へと向かうことにした。

 

中洲に到着した時点で空は暗くなっており、川に映るネオンが光って非常に風情があった。

幼少期からネオン街の近くに住んでいると、光を見て懐かしさや郷愁に駆られる。されど巨大な芋焼酎のネオン看板やあちこちで輝く明太子などが、ここは故郷ではないと高らかに主張していた。

 

しかし、しんみりしている場合ではない。

 ここはYOIのエンディングにも登場した中洲である。エンディングの1コマを意識した写真を撮り、奴ら(登場キャラ)絶対このラーメン屋に来てるな等の邪推をし、漂ってくる料理の匂いに惹かれ……全身で中洲という土地を楽しんだ。

本来の予定では中洲の屋台で夕食を取る予定であったが、3匹というのは何をするにしてもキリが悪い。

夕食時だったこともあってか屋台はどこも満員御礼、時たま空席を見つけても1つか2つしか無い。

 あきらめて近くのショッピングモールへ向かい、北海道で言うラーメン横丁のような場所で夕食を取ることにした。

博多ラーメンや餃子に舌鼓を打ち、満足のいく夕食だった。

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腹を満たしたところで宿泊予定の宿へと向かう。流石に1日に2回も道を間違えることは無く、無事に到着した。

何だか妙にキャラの濃い宿の兄ちゃんと、

「明日はどこ行くのー?」

唐津です!」

唐津!?何もないよ!?」

「ハハ……(アニメの聖地とは言えずに愛想笑いをするゴリラ)」

などのやり取りを楽しみつつ、まったりと夜を過ごした。

 

翌日はいよいよ唐津。6時起きである。

 

 

 

二日目に続く