みなみレポ寄せ集め

みなみレポ

山パンレポ(2014年4月13日)

~山パン簡易報告書~
今回はクールデリカという課に配属された。
サンドイッチやお弁当を作る課である。
説明もろくにされないままラインに配置されたときは死ぬかと思った。
最初の仕事は、チーズをパンに乗せることだった。
ベルトコンベアを流れてくるパンにチーズを乗せるだけの簡単なお仕事だが、ベルトのスピードが速いせいでけっこうキツい。
チーズ同士がくっついて剥がれないなんてことがあるとパンが先に流れて行ってしまった。
その後も一通り似たような作業をし、22時頃休憩に入った。
個人的には2時くらいに休憩したかったと思わないでもない。
休憩中はパンを貪り食った。
菓子パンしか置いてないくせにまるごとバナナは無かった。意識が低いと思った。
とりあえずパンを3つ食べて満足し、再びラインへ。
クールデリカは匂いがあまりないので食欲に影響は無かった。
休憩後もサンドイッチ生産はどんどん続く。ここでは機械が人を操っているのだ。
流れてくるパンに延々ハムを乗せたと思ったら次はレタス、はたまたパッケージのシール貼り、仕事が着々と変わっていく。
慣れてきたと思ったら次の仕事に変わるので、退屈にはならなかったが大変だった。
そして、人が作業するのと時間帯が遅いのもあり生産ミスも多々起こる。
例えば、トッピングをかけ間違えたりパンが床に落ちたりだ。
そういった不良品は容赦なく廃棄されていった。現実は残酷である。
延々サンドイッチを作り、ひと段落ついたと思えば今度はお弁当を作る仕事である。
決められた食材を詰めるだけの仕事、海苔をご飯の上にかける仕事はまだ楽だったのだが、肉をご飯が見えないように並べる仕事は人間の限界を超えていた。
この仕事でみなみはラインに付いていくのを放棄した。
また、深夜2時に目の前を延々とおいしそうな弁当が流れてくるのである。もっとパンを食べておけばよかったと思ったのはみなみだけではないだろう。
弁当の仕事が終わったかと思えば再びサンドイッチにハムを挟む仕事に戻った。
時刻は午前3時。もはや本能でハムを挟んでいた。
ハムを挟むこと1時間、ついに今回のノルマを達成した。
30分掃除をし、上がっても良いとの指示と同時にラインを後にした。空気を読む能力など疲れの前では皆無である。
終業報告を書いた後更衣室で即座に作業着を脱ぎ、そのまま休憩室で泥のように眠った。
女性アルバイターの姿がまったく見えなかったが、きっと更衣室の畳で寝ていたか家に帰ったのだろう。
6時15分、送迎バスにて恵庭駅へ。明らかにバス内の人数がアルバイトの人数より少なかった。
何人かは寝過ごしているに違いない。
恵庭駅から快速に乗ればいいと思ったが、朝6時半に快速は走っておらず、41分発の普通電車で帰った。
まさかの通勤通学ラッシュで座れず、40分以上立ちっ放しを余儀なくされた。
正直この電車が一番辛かった。山パンよりもである。
7時41分、やっとの思いで帰宅。途中のコンビニでついさっきまで作っていた弁当が並んでいるのを見たときは乾いた笑いが出た。
風呂に入り、髪の毛が乾いたのを確認した瞬間深い眠りに落ちた。
午後からの授業さえなければ最高であった。

結論:(今回は)作業自体は闇ではなかった。ただ、帰りの電車と翌日の眠気が闇。

クールデリカ課
忙しさ:★★★★★
人間関係の悪さ:★☆☆☆☆
ラインの速さ:★★★★☆
飯テロ:★★★★☆