みなみレポ寄せ集め

みなみレポ

YOI聖地巡礼レポ~一日目~

前日譚 

 

3月13日正午。みなみ、りちうむ、おむすび、計3匹のゴリラは福岡空港国内線ターミナルへと集結した。

この場所から聖地巡礼が始まるのである。実は福岡空港自体もYOI作中に登場している。

しかし作中で登場したのは国際線ターミナルであり、そこは国内線ターミナルからバスに5分程揺られなければ辿り着けない場所にあった。

 

当初立てていた計画では初日は福岡で太宰府天満宮を参拝して普通に観光する予定だったが、ゴリラにとって計画はあってないようなものである。

迷わず国際線ターミナル行きのバスに飛び乗った。

 

あの飛行機はロシア行きに違いないと決めつけるみなみ。

空港内を歩き回っては拝むりちうむ。

感極まって外貨両替したいと言い出すおむすび。

まさに獣並みの知性である。

 

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結局国際線ターミナルが一望できる場所で20分程拝み倒し、ゴリラ一行は福岡空港を後にした。時間も時間なのでまずはランチと洒落込む。

福岡空港は市街地付近にある為、街の中心部に出やすいのが特徴である。

地下鉄に10分程乗り、天神駅へと到着した。

 時刻は午後1時を過ぎており、昼食を食べるにはちょうど良い時間である。

 

せっかく福岡に来たことだし博多っぽいランチでも……といきたい所だがここにいるのは、いつメン女子旅でご当地ランチ☆の画像をインスタにアップするタイプのキラキラ女子ではない。IQが3まで低下したゴリラである。

YOI主要キャラ達の母国料理を堪能すべく、ロシア料理店へ突入した。

 

入店した理由こそ不純だったものの、歴史のあるロシア料理店でランチのクオリティは非常に高く、ボルシチピロシキ、カーシャなどを堪能しつつゴリラたちはロシアトークに花を咲かせることができた。

 

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ドストエフスキーは兄弟間関係を描写する神だの、チャイコフスキー曲の考察が捗るだの、ゴーゴリは良いぞ。だの他愛もないロシアトークを繰り広げつつ時間は過ぎてゆく。

気付けば時計の針は午後3時を示しており、慌てて会計へと向かったのであった。

 

腹を満たした一行は太宰府天満宮へと向かうことにした。

天満宮最寄りの駅までは天神駅から1時間近くかかり移動が面倒ではあるが、そこはIQが3のゴリラたち。IQを上げてくれるかもしれない太宰府天満宮には縋らざるを得ないのである。

ともあれ、まずは店から天神駅へと戻らねばならない。駅へ向かって颯爽と歩きだすゴリラたちであったが、ここでハプニングが起こった。

 

店を出て5分、ふと周りを見渡すと行きには見なかった風景に囲まれている。

要は道に迷っていたのである。

しかし腐ってもゴリラ、腐ってはいるがゴリラである。即座にGPSで現在位置を把握し、なぜこのようなことが起こったのかを検証しつつ正しい方向へと進路を修正することができた。

そして原因検証の末、衝撃の事実が発覚した。

 

 適当な方向へ颯爽と歩き出したりちうむ。

りちうむに付いていけば大丈夫だろうとスマホでゴリラの画像を検索するみなみ。

前二人についていけば大丈夫だろうとガイドブックを読むおむすび。

 

何と、誰も地図を見ていなかったのである!

 

 箸が転んでもおかしい年頃はとうに過ぎたゴリラ3匹とは言え、流石に笑いを禁じ得ない出来事であった。

 

電車を乗り継ぎ乗り継ぎ到着した太宰府駅は、外観から内装に至るまで和のテイストを取り入れた可愛らしくも趣のある駅だった。

駅を出るとすぐに太宰府天満宮門前町が見えてくる。

門前町には様々な店が並んでいたが、中でも「梅が枝餅」の店が非常に多かった。どうやら名物らしい。

ミーハー観光客としての一面を発揮し一つ買って食べてみたが、薄い餅のような皮の中に甘さを抑えた餡子が入っており、焼き立てであったことも相まって非常に美味であった。

食べ歩きは旅行の醍醐味である。

 

 少し歩くと境内へと到着した。

境内には所々に梅が植えられており、既に花が咲いていた。それでも京の梅の香りは毎年運ばれてくるのだろう。

時期的に満開ではなかったが、そのためか観光客も少なく参拝にはうってつけだった。

賽銭が弾かれるハプニングもあったが、作法を思い出し思い出し何とか参拝を済ませた。IQが20倍ぐらいにはなった気がした。

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参拝を終えたら再び門前町を冷やかす予定であったが、時刻は午後5時。門前町は全力で店じまいの準備を始めていた。

仕方がないので天満宮駅周辺で見つけた隠れ家的カフェに入り、スイーツを食べつつ休憩した後中洲の屋台街へと向かうことにした。

 

中洲に到着した時点で空は暗くなっており、川に映るネオンが光って非常に風情があった。

幼少期からネオン街の近くに住んでいると、光を見て懐かしさや郷愁に駆られる。されど巨大な芋焼酎のネオン看板やあちこちで輝く明太子などが、ここは故郷ではないと高らかに主張していた。

 

しかし、しんみりしている場合ではない。

 ここはYOIのエンディングにも登場した中洲である。エンディングの1コマを意識した写真を撮り、奴ら(登場キャラ)絶対このラーメン屋に来てるな等の邪推をし、漂ってくる料理の匂いに惹かれ……全身で中洲という土地を楽しんだ。

本来の予定では中洲の屋台で夕食を取る予定であったが、3匹というのは何をするにしてもキリが悪い。

夕食時だったこともあってか屋台はどこも満員御礼、時たま空席を見つけても1つか2つしか無い。

 あきらめて近くのショッピングモールへ向かい、北海道で言うラーメン横丁のような場所で夕食を取ることにした。

博多ラーメンや餃子に舌鼓を打ち、満足のいく夕食だった。

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腹を満たしたところで宿泊予定の宿へと向かう。流石に1日に2回も道を間違えることは無く、無事に到着した。

何だか妙にキャラの濃い宿の兄ちゃんと、

「明日はどこ行くのー?」

唐津です!」

唐津!?何もないよ!?」

「ハハ……(アニメの聖地とは言えずに愛想笑いをするゴリラ)」

などのやり取りを楽しみつつ、まったりと夜を過ごした。

 

翌日はいよいよ唐津。6時起きである。

 

 

 

二日目に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

YOI聖地巡礼レポ~前日譚~

運命の廻り合わせとは奇怪なもので、思わぬ三人が某所のアルバイトとして集結する事となった。

 

“レジ打ちバーサーカー”、みなみ

“宣教師たる同志”、りちうむ

“2分遅刻”、おむすび

 

以上三名に共通していること、それはインターネット全盛期を生き抜いた女であることだ。

端的に言うと、「キリ番」「貴女ハ●●人目ノ迷イ人……」「パスワードは例の数字」「毒吐きネットマナー」「確かに恋だった」が通じる人種なのである。要はちょっと特殊な女オタクなのである。

長い情報戦を経てお互いの趣味や遍歴をさらけ出し、ゴリラ会と称して様々な場所で集会を開きつつ平和な日々を過ごしてた。

そんなある日、りちうむがゴリラインでとんでもない作品を布教してきた。

ユーリ!!! on Ice」、通称YOIである。詳細は割愛するが、日本の崖っぷちフィギュアスケーター勝生勇利がひょんなことからフィギュア界の生ける伝説、ヴィクトル・ニキフォロフをコーチに迎え二人三脚で金メダルを目指す本格スケートアニメである。

気になる方は是非公式サイトを検索してみて欲しい。ちなみにバンダイナムコチャンネルの見放題プランなら、月に1080円支払うだけで無料でYOI全話が視聴できる。

 

いいから観てくれ。以外の語彙を失ったりちうむに唖然としたみなみ、おむすびだったが、受けた布教には答えるのが礼儀。半信半疑でYOIを視聴し始めた。

ものっすごいハマった。

いいぞ。以外の語彙を失い、毎週の楽しみはYOIのみになり、次話が気になりすぎて夜も眠れず、忘れかけていたときめきは心の奥底に再び根を張り、我々は公式の思うが儘に翻弄され続けた。

ヴィクトル・ニキフォロフ生誕祭やYOI一挙視聴会、ブルーレイの購入などありとあらゆるイベントが企画され、実行された。

やがて行き着いたのは、聖地巡礼である。

 

聖地巡礼とは物語のモデルとなった地に足を運び、あの場所、あの建物が実在することを確認して感涙・感謝しお布施と称して金を使う旅行である。楽しみがまったく理解できない御方々もいらっしゃることだろうが、大概の趣味は部外者に楽しみが理解されないものだ。

YOIは佐賀県唐津という場所が聖地となっている。さらに現在佐賀県とYOIは正式にコラボして観光客を呼び込む為の様々な取り組みを行っており、聖地巡礼には絶好のタイミングであった。

我々の聖地巡礼は「どうする?行っちゃう?行っちゃう?」「行くかーw」といった軽い会話に端を発したものであったが、生まれ持った行動力であれよあれよという間にプランが組まれていった。

 

巡礼開始は3月13日。二泊三日の濃密な旅が始まった……

 

 

 

一日目 

 

 

 

興味本位でシーシャ(水たばこ)に手を出してみたレポ

悪魔に打ち勝ち、期限付きではあるが煉獄からの脱出を勝ち取ったみなみ。

されどその精神は煉獄にて与えられし苦痛に苛まれていた。

浄化の為の苦痛と言えど過ぎた苦痛は精神に蓄積され、やがて肉体をも蝕む。

浄化のための苦痛を浄化、と言うのも聊かならず滑稽ではあるが、健全な精神、健全な肉体で天国へと昇り詰める為には過ぎた苦痛を浄化する必要があると思い至ったのである。

 

要は、卒論が終わって帰省したものの卒論時期にため込んだストレスがヤバいのでイイ感じにストレス発散がしたかったのである。

 

ストレス発散には色々あるが、前々から気になっていたシーシャ(水たばこ)を吸ってみることにした。

シーシャとは、フレーバーを混ぜ込んだタバコの葉を炭で燻して煙を発生させてその煙を一旦水中に通してから吸う、エジプトとかペルシャとかあの辺発祥のたばこである。

詳しくは「水たばこ」で検索してみよう。

 

今回共にシーシャ屋に同行したのは中学校の頃からの友人N(食パンは食傷気味、カレーパンが好き)と、同じく中学校の頃からの友人K(夢は石油王、キャッチに声をかけられがち)である。

ちなみに全員の喫煙状況は

 

みなみ:煙を吸う感覚は嫌いじゃないがタバコは髪と指先に臭いがついて腹が立つので吸わず、専らVape

N:吸うには吸うが物理的な時間が足りなかったりしてあまり吸えない、最近Vapeに興味がある

K:嗜み程度に吸うがヘビースモーカーではない

 

であり喫煙レベルはあまり高くない、最早スライムの集まりである。

 

 

スライム3匹が初シーシャ会場に選んだのは大阪梅田にあるシーシャカフェ、RASである。

うめダンジョンでの冒険やキャッチとの闘いを経てどうにか店内へたどり着いたスライムは、その退廃的な雰囲気に震えることとなった。

民家を改装して作ったらしい店内はお世辞にも広いとはいえず、吊るされたペルシャランプは怪しげな光を放つ。床にはいくつかのソファーやテーブルが置かれて煙を吐き出しながら客がシーシャを楽しんでいる。ぼんやりと明るいランプの光、充満する煙、噎せ返るようなようなフレーバーの甘い匂い……さながら現代の阿片窟であった。

 

ちなみに退廃的な雰囲気に反してこの店、席料として500円必要だがドリンク飲み放題、飲食物持ち込み自由という何とも懐の深い店である。

肝心のシーシャの方も定期的に海外に買い付けに行っているらしく、本格的な店でもあるようだ。

 

店のおねえさん(美人、イケイケな化粧)によるとレギュラーサイズで1時間近く楽しめるそうなので、スライムたちはレギュラーサイズの器具を使うことにした。

フレーバーは苺やレモンなどのフルーツ系が20種類近く、バニラやモヒート、ドクペなどドリンク系が10種類近く、北極熊やガム、グミなど正体不明系が10種類近くとあった。ほかの店を知らないので断言はできないが、ネットなどの情報を見るにシーシャカフェの中でもかなりの量のフレーバーを扱っている様である。

みなみは夕張メロン、Nはライチ、Kは薔薇とバニラのミックスを注文した。

 

おねえさんに吸い方を教えてもらい(パイプを思い切り吸い、煙を口に入れる。入れた煙はすぐに吐き出す)、スライムたちのシーシャ初体験が幕を開けた。

なお、上述のように店内は非常に狭い為否応なしに相席になる。

先客であるイケイケそうなビジュアルの男性たちやカップルに物怖じはしたが女三人寄れば姦しいとはよく言ったもので、飲み物を飲みつつシーシャを吸い、近況を話しつつシーシャを吸い……気づけば店内に2時間以上居座っていた。

レギュラーサイズの器具は1時間しか保たないとは何だったのか。

まだシーシャからは煙が出たが、お腹がすいた為スライムたちは帰路につくことを決めた。

斯くして、スライムたちのシーシャ初体験は幕を閉じたのであった。

 

吸った感じとしては、紙巻きたばこの様に喉が焼けるような感じが少なく、「シーシャは水を通して煙をきれいにするので害が少ない」など言われる理由が少しわかった。

(なお最近の研究では害が少ないということは決して無く、むしろタールの吸入量、一酸化炭素の発生量は普通の紙巻きたばこより増えるらしい。この辺りの話は「シーシャ 害」等で検索すると腐るほど出てくる)

煙の味もフレーバーが混ざっており吸いやすく、正しい吸い方をすれば後味も良い。

スライムたちが試したフレーバー(夕張メロン、ライチ、薔薇バニラミックス)の中ではライチが一番しっかり味が出て美味しかった。

たばこの葉本来の味の方は経験不足故、スライムにはよく分からない。

また、吸いきるのに最短でも一時間はかかるので友人とゆっくり話す、読書などをするには良いお供になるのではないだろうか。

 

ただ、水を通しているとはいえたばこの煙を吸っている事には変わりないので口の中はよく乾く。だからこの店ではドリンク飲み放題だったのかもしれない。

ニコチンも含まれているため初めの方は頭がくらくらする。(店長に相談すればニコチンフリーの葉も調合してくれるらしい)

店を出た後、紙巻きたばこの時と同じように肺からの「アカンで!!」が聞こえたがこれはきっと体質に依るのだろう。

また、煙の充満する店内に2時間以上もいれば流石に髪に臭いがついた。しかし、普通の紙巻きたばこを吸った時より主張は激しくない。

 

肝心のストレス発散効果であるが……ぶっちゃけると卒業旅行とか聖地巡礼とか友人たちとの食事や遊びで卒論時期のストレスはすでに浄化された後だったので良くわからない。

でもまぁ、シーシャ1本吸いきるのに2時間近くかかる時点で、比較的スケジュールに余裕のある=ストレスの少ない時期にしか行けないのではなかろうか。

 

以上がシーシャのレポである。

店内の雰囲気も煙の味も良かったが、今日一日で一生分の煙を吸った気がした。

肺からの「アカンで!!」も聞こえる為、次に吸いに行くことはあるのか無いのか……しばらくは遠慮したい所である。

 

ちなみに、本日の料金はシーシャ代1000円+席料500円で一人当たり1500円であった。

初心者が行くにも手ごろで良い店だと思う。

SHISHA CAFE RAS  : http://www.shisha-ras.com/

 

チャリ遠征レポ ~みなみとくさきょーのザリガニ釣りプチ遠征~

本州では未だ残暑残るであろう9月17日、札幌駅ダイソー前に残り僅かな大学生生活を謳歌する2人の女子大生が集結した。

ついうっかり地元で極彩色の花柄パーカーを買ってしまったみなみと、財布を忘れたくさきょーである。

 

以前からこの2人で様々な場所にサイクリングに行っているが、今回の主だった目的は

サイクリングではない。

ザリガニ釣りである。

 

コンクリートジャングル育ちの為ザリガニを実際に見たことのないみなみ。そもそも北海道にザリガニっているの?という疑問を持ちながら生きてきたくさきょー。ザリガニ釣りへの興味は十分に高まっていた。

「ザリガニ釣りしたくない?」「したい」

ザリガニ釣りの前で無駄な会話は不要なのである。

 

しかし、今回の企画では重大な問題があった。

くさきょーが北海道におけるザリガニの存在を疑問視していたように、北海道の水温はザリガニの生息にあまり適さないらしいのだ。

夏場の水温で生息はできるが冬になると水温の低下に耐え切れず死滅する、いや冬眠する、夏になると誰かが逃がしたザリガニが繁殖する……

軽く調べたが様々な情報が錯綜していた。この辺りの正しい知識については有識者からの助言に期待したい。

だが、調べている最中に先駆者のブログに辿り着いた。夏に札幌でザリガニ釣りをした記録が詳細に記されていた。

確かに北海道にザリガニは存在する。

 

場所を調べてみたところ屯田西公園、安春川などでザリガニが釣れるらしい。

どちらもそう遠くはない。最早釣ってくださいと言わんばかりである。

すぐにでも釣りに行きたいところだが丸腰の女子大生2人ではザリガニと闘えるとは思えない。装備を十分に整える必要があった。

というところで冒頭のダイソー前へと戻るのである。

 

くさきょーの財布忘れが発覚するなど幾多の苦難があったが無事装備を整えることができた。

ダイソーで購入した装備は写真通りである。

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・あたりめ

・カットされた味付き焼きスルメ

・魚すくい用の網

・天かすをすくうやつ

・ハサミ

・タッパー

 

これにくさきょー私物のタコ糸を加え、装備は整った。

いよいよザリガニ釣りの始まりである。

 

自転車を走らせること約30分、屯田西公園へと到着した。

周辺を散策していると割と汚い趣のある小川を発見。

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若干引き気味で川を眺めていたみなみとくさきょーであったが、何やら川で動く赤い生物を発見した。

「え?これザリガニじゃない?」「まじか釣ろう」

ザリガニ釣りの前で無駄な会話は不要なのである。

 

さっそくタコ糸を切り、端にエサを結び付けた。また、餌だけではきちんと沈むか不安だったので重りとしてその辺にあった石も結び付けた。

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これで準備は万端である。早速糸をザリガニ付近に垂らしてみた。

幾許かもしない間に糸が揺れる。ザリガニは意外とチョロかった。

とりあえず糸を引っ張ってみると、あっさりとザリガニは引き寄せられる。

しかし、引き上げるのは案外難しく水面から持ち上げようとするとザリガニが水中に落ちてしまう。

水面からの距離が高かったことも良くなかったが、重りの石が逆に引き上げを邪魔しているのではないかと考えて重りの石を外してみた。

案外エサだけでもエサは沈み、懲りずにザリガニは餌へと食いつく。

ついにザリガニは網に捉えられた。

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初めて見るザリガニは意外と小さかった。

1匹釣ってしまえば後は面白いように釣れた。

途中でお散歩中のマダムやジェントルマンに声をかけられつつも、気付けば約2時間程釣りとザリガニ観察に熱中した。

 

最終的に釣れたザリガニは全部で7匹。赤くて大きいのがアメリカザリガニで少し小さめの茶色っぽいものがニホンザリガニだろうか?

何となく分けてみたが、右側のアメリカザリガニたち(?)が隙あらば暴れている傍らで左側のニホンザリガニたち(?)は大人しく、控えめな日本人気質を感じ取れた。

 

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本来なら安春川へと移動してそこでも釣りを行う予定だったのだが、意外と釣れたことでみなみとくさきょーは満足してしまった。お腹も空いていた。

近所にある店を調べてみたところ、結構有名な豚丼専門店があるようだったのでそこへ向かうことにした。

 

自転車を走らせること約15分、豚丼専門店「銀の舞」へと到着した。

メニューは豚丼(ロース)、豚丼(バラ)、豚丼(ミックス)のみと非常にシンプルで、みなみとくさきょーはとりあえず豚丼(ミックス)を注文。

ザリガニの話をしながら待つこと数分、豚丼が席へと運ばれてきた。

肉の量は想像以上に多く、甘く香ばしいたれの香りが食欲を刺激する。空腹も相まってか、脳と胃袋が興奮するのを抑えられなかった。

震える手で箸を掴み、肉の下にもまだ肉がある事に更に興奮しつつ歓喜の一口……

「うまい」「うまい」

本当に美味い飯の前で無駄な会話は不要なのである。

味が気になる方は是非店まで足を運んでみてほしい。

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銀の舞  : http://ginnomai.wixsite.com/ginnomai

 

 

 

 

雪まつりバイトレポNo.1

2016年2月4日(木)

 

絶対に落ちたと思われた雪まつりバイトの面接になぜか合格してしまい、遂にみなみは初出勤日を迎えてしまった。

今回のバイトに応募した理由は遊ぶ金欲しさであったのだが、よくよく資産を数えてみると思っていたより10万ほど多く、みなみは早々に雪まつりバイトをする意義を失っていた。初出勤日にしてテンションは最底辺である。

とは言え仕事は仕事、金があって損することは無い。事前のメールで知らされていた通りメニュー、金額を頭に叩き込み店舗に向かった。

余談ではあるが自分が想像していた店舗の半分ぐらいの大きさしかなかったため店舗の存在に気付かず会場内で迷い続け、危うく初出勤で遅刻をするところだった。

兎に角、店舗につくと既に社員の人と他のバイトメンバーが作業を始めていた。みなみは遅番を中心に任される予定だった為、集合時間が一番遅かったのである。

自己紹介もそこそこに、エプロンと三角巾をつけみなみも作業に取り掛かった。このとき店舗内では甘酒やホットワインなど寸胴で売り物の仕込みを行っていた為、さっそくみなみは社員の人に何か仕事は無いか聞いた。積極性のあるグローバル人材の鑑である。

 

「あ、じゃあ……そうだね、みなみさんお酒飲める?ちょっとそこのホットワイン味見してみてくれない?」

 

なんということでしょう、出勤して5分足らずで飲酒が確定しました。

社員の人が言うにはホットワイン以外でも飲み物は積極的に味見をして、品質が落ちていないか、加熱により濃くなりすぎていないかを確かめてほしいらしい。

そういうことなら仕方がない。みなみは喜んでホットワインを飲んだ。砂糖が足りないと思った為勝手に足したが怒られなかった。

そんなこんなでホットワインの調節をしていると、面接で見たことのある人が現れた。社長の奥様、Mさんである。この奥様は非常に美人で働き者、社長をしっかりと支える良妻の鑑であった。

面接にみなみがいたことも覚えてくれていたようで、みなみが少しうれしかったのは内緒である。

奥様も到着し、我々バイトはチョコバナナの作り方を奥様から直々に仕込まれることになった。しかしみなみにはチョコバナナ作りに対する自信があった。何を隠そう、採用決定メールに書いてあった『バナナに割り箸を刺せるように練習しておいてください』を馬鹿正直に受け取り、バナナに割り箸を刺す練習をしていたのである。

1番初めに刺した時はバナナの外側を刺しすぎて割り箸が貫通してしまったが2回目に刺した時に貫通することは無く、少し不安定ではあったがみなみは割り箸の刺し方を覚えたつもりだった。

 

「じゃあまず、バナナの皮を剥いて……割り箸を用意します。」

ここまでは想定内であった。

「次に、割り箸の太い方をバナナに刺します。」

えっなにそれ聞いてない。太い方だと!?

 

完成したチョコバナナを刺しておく台の都合上、持ち手側の太さにバラつきがあってはならないから太い方を刺すらしい。

成程そう言われてみればその通りであるが、みなみは割り箸の細い方をバナナに刺す練習しかしていない。家での練習とはいったい何だったのだろうか。

予想外の展開に驚きはしたが、何とか失敗せずにチョコバナナを作れるようになった。

必死でバナナに割り箸を刺す我々を見て奥様は満足げにこう言った。

 

「他の店舗では山のように失敗してるから、練習だと思って失敗しても気にしないでね。今日で作り方覚えてくれれば良いから。」

 

家での練習とはいったい何だったのだろうか。

 

何とかチョコバナナとの闘いを終え、奥様は自分の店舗へ帰って行った。入れ替わりのようにやってきた社長・店長とともに寒さと闘いながら店の外装などを施しこの日のバイトは終了した。

遅番中心と聞いていたのでバイト初日から22時までかと身構えていたがバイト初日は雪まつり開催日前日の為お客さんが少ないらしく、早く帰らせて貰えることになった。非常に寒かった為有難かった。

次の出勤日は翌々日2月6日の14時から、この日こそ土曜且つ雪まつり2日目でお客さんが入るらしいので22時まで出てもらう事になるだろう。との旨を伝えられみなみは覚悟を決めつつ帰宅した。

休日の雪まつり、相手にとって不足なしである。

 

 

 

 

2016年2月6日(土)

 

いよいよ本格的に雪まつりバイトが始まる。

簡単な英会話も覚えた、勿論メニューもすべて覚えている。暗算も得意。化粧の準備も出来ている。

いつ闘いのゴングが鳴っても良いように臨戦態勢である。

その時、電話が鳴った。

 

「あー、みなみさん。今日のシフトに入ってたと思うんだけど、今日雪が酷くてお客さん少ないから悪いけど今日はお休みってことで良いかな?」

 

窓の外では青空が広がっていた。勿論バイトは休んだ。

 

 

雪まつりバイトレポNo.0

時は2016年1月XX日、華の金曜日。

夜の街へ繰り出すサラリーマンたちの流れに逆らうように、とあるビルの前に佇む人影があった。

最後の実験も終え、翌週の試験に根拠のない自信を抱く女子大生、みなみである。

3月の旅行で金が入用な為短期バイトを探していたところ、札幌雪まつりバイトを発見し応募、面接にまで漕ぎ着けた次第であった。

試験には根拠のない自信しか抱けないみなみであったが、接客業の面接には今までのバイト経験に根差した自信があった。

コンビニで約2年間働いている勤勉さ、山パンのライン作業にも耐えうる精神力、パーティレセプタントで育まれた判断力……そして何より、雪まつり期間中は殆どシフトに入れるスカスカなスケジュール。これで落ちる筈が無い。意気揚々とみなみは面接会場へと足を進めた。

 

面接が行われる部屋の前には既に3人が集まっていた。男1人女2人、見たところ歳はみなみとそう変わらないようであった。

座って一息つく間もなく声がかかる。面接は4人いっぺんに行われるようで、全員が室内に呼ばれた。

室内には椅子が4つ並んでおり、みなみは一番左の椅子に座った。会社の簡単な説明、売る商品、基本的には雪まつり期間中全て出られる人しか採用しない旨を告げられ、いよいよ面接のスタートである。右端から順に自己紹介と自己アピールをすることになった。

 

(座っている順に右からA,B,Cとする。)

A「去年も雪まつり会場でバイトをしていました。今年も春休みに入って暇なのでバイトをしようと思い応募しました。フルで出られます。」

一般的な大学生、という感じの自己アピールであった。フルで出られると言われたときはみなみの強みが1つ失われた気がしたが、それでもみなみにはコンビニでの経験がある。この時はまだ強気でいられた。

 

B「大学1年生です。大学では野球部に所属しています。バイト経験はありませんが体力と大声には自信があります!フルで出られます!(体育会系特有の聞き取りやすい声)」

なるほど、野球部男子。面接官たちもこれは良い人材が来たと目を輝かせている。社長も彼を気に入ったようで軽く野球トークをし、面接会場は和やかな雰囲気に包まれた。

和やかでないのはみなみの心境である。初めに聞いた説明によると例年面接では3人に2人が落ちる。つまり今回の面接で採用されるのは1人か2人。彼はもう採用確定ではないか?ってかお前もフルで出られるんかい。体育会系はズルいわーーーーなどと顔に貼り付けた笑顔の裏ではこのような思考が巡らされていた。

 

C「大学4年生です。○○さん(雪まつりバイトをn年以上やっているベテラン)の紹介で来ました。居酒屋でバイト経験がありお客様にお褒めの言葉をいただいて表彰されたこともあります。掛け持ちの経験もあるので体力には自信があります!もちろんフル出勤OKです!(終始嫌味のない素敵な笑顔と声)」

終わった。みなみは確信した。これはアカン。経験者の紹介というだけで採用率は指数関数的に上昇するであろう状況において更にバイト強者、フル出勤可能というステータスを持ち出してきたのだ。例えるならばジョン・メイトリックス大佐がガトリングとランチャーで武装しているようなものである。コンビニでキレていらっしゃるお客様にキレ返して副店長沙汰になったみなみはベネット大尉にすらなれはしない。最早みなみの強みの全ては泥となって崩れ落ちたも同然だった。貼り付けた笑顔の裏で白目を剥いていても自己紹介の順番は回ってくる。遂にみなみの番となった。

 

みなみ「大学3年生です。お金が必要なので来ました。コンビニでのバイト経験があります。フルで出られます。」

もう自棄である。結局この世は金なのだ。マネーイズパワー。

 

しかしコミュ力の塊のような社長はそんなみなみの自己紹介からも色々話を広げてくれ、つつがなく自己紹介は終了した。

自己紹介終了後の質問タイムにもB,Cは自ら質問する積極性を見せ、社長は笑顔で答えていた。みなみも負けじと質問したが面接官たちはB,Cに夢中であった。

質問タイムも終わり、合格者にのみメールで連絡が行くことを告げられ面接会場を後にした。

1人になったみなみはふと夜空を見上げた。寒々しい空は所々雲に覆われ、凍てつく風に乗って雪が容赦なく顔に当たる。されど雲の切れ間から見える月は地上を明るく照らしていた。

 

 

数日後、みなみは雪まつりアルバイターとして雪まつりに参加することになる。

 

 

 

 

 

低温条件下における動物性油脂の撹拌、及び析出物の解析

実験者:くさきょー、みなみ

実験日:2016年1月30日

 

1.目的

歴史は時として思いもよらない発明を産出する。それは確固とした理論の積み重ねがたどり着いた必然の産物でもあり、何者かの抑えがたい好奇心により呼び起された偶然の産物でもある。歴史が生み出した発明品で最も優れているもの、それはアイスクリームである。アイスクリームはその中毒性で幾人もを虜にしており、本実験の実験者たちも例に漏れない。本実験ではテスト前という限られた期間の中でアイスクリームを作ることができるのかを検証する。

 

 

2.実験方法

[動物性油脂懸濁液の作成]

①500mlのペットボトルを用意し、内部を洗浄・乾燥させた。

②牛乳100ml、三温糖60gをペットボトルに入れ、三温糖を溶解させた。

③牛乳100ml、動物性生クリーム100ml、バニラエッセンス5滴を②のペットボトルに入れ、蓋をしてよく振った。計2本の懸濁液封入試料を作製した。試料写真を図1に示す。

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図1.動物性油脂懸濁液(くさきょー作)

 

[攪拌装置の作成]

①スーパーの袋に雪を半分ぐらいまで入れ、固体NaClを約150g振り入れた。

②作製した2本の試料を袋に入れて上から雪、固体NaCl約150gを被せ完全に試料を覆った。

③袋の口を縛り、固さが十分にある事を確認したら別のポリ袋で包み、球体になるよう養生テープと紙ガムテープで固定した。

 

[撹拌]

①楽しくサッカーをした。サクシュコトニ川に攪拌装置が落下することが危ぶまれたがそんなことはなかった。

②白熱した試合の末養生テープとガムテープがほとんど剥がれてしまった為、スズランテープで撹拌装置を補強した。ガムテープが剥がれた際の撹拌装置の写真を図2に示す。

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図2.女子大生2人に蹴られた末の撹拌装置

 

③楽しくサッカーをした。身体が少し温まった。

④スズランテープも外れてしまったので撹拌装置を振り回す・空中に放り投げるなどして遊んだ。

⑤Rさんからの差し入れのピザを食べ、撹拌装置を振り回して遊んだ。

⑥寒くなってきたので図書館本館に戻り、懸濁液封入試料をカッターで開封した。

⑦析出物が見られたため解析班を呼んだ。

 

3.結果

開封後の試料の写真を図3.図4に示す。

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図3.甘くて美味しいアイスクリーム(ブリケット式)

 

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図4.甘くて美味しいアイスクリーム(Mold式)

 

実験者であるみなみ、くさきょー、ヘルパーR、解析班員NINA、ビーム、フッ素の計6名で析出物の解析を行った結果、析出物がバニラアイスになっていることが分かった。

 

4.考察

[析出物が人体にもたらす効果]

析出物は口どけが良く、試験勉強に疲れた身体へと優しく染み渡った。月曜日の一限から試験があるという現実も甘んじて受け入れられるように思えた。また、必修科目の試験に対する根拠のない自身が湧きあがってきた。以上より、析出物摂取により人体のQOLは上昇し、脳は現実を忘れることが出来る。

 

[人力撹拌による身体への影響]

実験者みなみは日頃から運動不足だった為、実験後筋肉の痛みに悩まされた。毎日の適度な運動が健康で文化的な生活を送る為に必要であると考えられる。

 

5.結論

寒かったけどおいしかった。

ちゃんとアイスが出来た。よかった。

またやりたい。

 

6.参考文献

独立行政法人国立青少年教育振興機構、体験・遊びナビゲーター

http://www.niye.go.jp/navi/cooking/aisu/

 

7.謝辞

今回の記事を発見し、テスト前にもかかわらず準備を引き受けてくれたくさきょーさん、ピザを差し入れしてくれたRさん、析出物の解析に協力してくれた解析班の皆さんありがとうございました。